工事現場などで使用される作業用照明が、コンクリートの塊の中に無造作に入り込んでいます。

圧倒的な存在感があります。
元々は歴とした道具である作業用照明が、コンクリートの塊に飲み込まれたことで身動きが取れなくなり、プロダクトとは呼べないけれど機能性は持った何かになっています。
私たちの身の回りにある物は大抵がちゃんと完成されたプロダクトがほとんどなだけに、こんな荒々しさが詰まったモノ感があると一気に空間は面白くなりますね。

ですがよく見ていると、都合よくシェード部分だけ塊から飛び出ていたり、木板や部品がちょうどそれっぽい位置から出ていたりと、狙ってつくられたような絶妙な構成にも感じられます。
実際シェードは蓋が開閉することで電球の交換は容易にできて、ケーブルも一部埋まっていますがスイッチ部は綺麗に露出しているので使用上の不便はありません。

誰かの作品として見た方が良いのではないかと思っています。
きっと偶然できた物同士のヤバい組み合わせを想像してどこかの作家がコンクリートを流し込み、照明を置く位置を慎重に検討して配置したのかなんて想像をしてしまい、少し可笑しく感じました。

真偽の程はわかりませんが、物の勝手な背景を想像して楽しみながら使っていただけると嬉しいです。

サイズ
W:350　D:300　H:180　(mm)

メーカー/デザイナー
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年代
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状態
細かな汚れが見られます。

#4969

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