日本を代表する硝子メーカー、岩田工芸硝子が製造していたテーブルランプです。

ガラスと金属素材の非常に良い形状の取り合いをしています。
シェードの硝子部分はきのこ型の形状をしており、有機的な丸みのある曲面形状を持っています。光源部分を覆い隠しているので硝子部全体に明かりが灯り、全方位に優しい光が配されるとともに硝子部本体は一つの柔らかなオブジェのように見えます。

柔らかい曲面的な硝子部分に対して、金属製の土台は平面のプレートを2枚重ねて支柱で接続する、幾何学的な構成となっています。金属部分がフレームとしてバチっとしまった印象を持っているからこそのガラス部分が活きる関係性になっているなと感じ、何だかとても良いタッグに見えてきました。

照明を扱っていて度々感じることが、照明には顔があるということです。大抵の照明にはよく見える高さや角度、向きがあり、それは光源の位置との関係性などもありながらベストポジションが概ね決まっているように感じます。この照明はその中でも決め顔の自由度が高いように思っています。
真横からでも斜めからでも、どの角度から見ても他と同じくらいよく見えるなと思いながら観察していました。個人的に珍しい感覚だったので、記憶に留めておきたいと思います。

サイズ
W:230　D:210　H:230　(mm)

メーカー/デザイナー
岩田工芸硝子株式会社

年代
ー

状態
細かな汚れが見られます。

#5247

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